クラシル株式会社

クラシル株式会社

取締役CFO 戸田 翔太、 IR担当 榊原 龍斗

https://kurashiru.co.jp/

国内最大級のレシピ動画サービス「クラシル」を運営。 2014年に創業し、レシピ動画サービスのほか、ポイントアプリ「レシチャレ」等の事業を展開する。 2024年12月、東京証券取引所グロース市場に上場。

レシピ動画サービス「クラシル」や「クラシルリワード」、人材プラットフォーム事業などを展開するクラシル株式会社(旧・dely株式会社)。2024年12月、東京証券取引所グロース市場に上場した同社は、IR活動の土台として株式会社MutualのIR支援サービスを導入しています。

決算説明資料の作成から、説明会の運営、投資家へのアウトバウンドアプローチ、そしてNotionを基盤としたIRデータベースの運用まで。取締役CFOの戸田翔太さんと、IR担当の榊原龍斗さんに、Mutualを選んだ背景や、実際に活用して感じている価値を伺いました。これからIRの体制を整えていく上場企業・上場準備企業の参考になればと思います。

導入の背景|IRの「日々の運営」は手探りだった

─ まず、Mutualに依頼することになった経緯から教えてください。

戸田:最初の接点は、ある投資家の方からのご紹介でした。確か、Mutual代表の吉田さんがXで、うちのビジネスモデルや成長可能性についてしっかりした考察を書いてくれていて。代表の堀江も感心していた記憶があります。

お願いしようと思ったきっかけで言うと、私は証券会社の出身で、榊原は事業会社でIRの経験がありました。ただ、そもそもIRを実際どう運営していけばいいのか、暗中模索だったんです。上場前にも半年くらい、IR支援をする方に手伝ってもらった時期があったんですけど、それはどちらかというとIR戦略の話で。実際のIRの日々の運営をどうやっていくかは、あまり分かっていなかった。それで、サポートしていただいた方がよいのでは、となったんです。

戸田:「誰かにサポートしてもらいたいね」と話していたときに、この間オフィスに来てくれた吉田さんが、確かそういうサービスをやっていたなと。それで声をかけてみよう、というのが最初のフックでした。

依頼したのは資料作成にとどまりません。説明会の運営に加え、「投資家にはこちらからアウトバウンドでコミュニケーションを取っていくことが重要だ」と上場前から言われていたこともあり、面談先のリストアップやティアリングも一緒に進めてもらいました。

上場して以降、IR面談は年間で300件くらい、このクォーターも60~80件くらいの面談を実施できています。今の時価総額などを踏まえても、件数という点ではおかげさまで一定量を確保できていると感じています。

IR開示支援|深い理解と、スピード、そして日英対応

─ 決算説明資料の作成では、どんなところに価値を感じていますか。

戸田:弊社のことをかなり深く理解してくれているので、こと細かにインストラクションを出さなくても、噛み砕いて形に落とし込んでくれます。「これってつまりこういうことですよね」と、自分たちでもうまく表現しきれていない部分まで、ある程度深掘りして、想像を働かせながら「こういうアウトプットがお勧めじゃないか」と提示してくれる。そこもありがたいですね。

あとは、臨機応変に、スピード感を持って対応いただけるところです。急にお願いしたいことも、気軽にお願いできるので、すごく助かっています。

─ 海外投資家向けの英語対応も、Mutualにまとめてご依頼いただいていますね。

榊原:日英をセットでやっていただけるのは意外と大きいです。最初は英訳を別の会社にお願いしていたんですけど、一度出して修正して、また修正して…とかなりやり取りの工数がかかっていて。日本語と一緒に英訳も進めてもらえるので、英訳もスムーズですし、クイックに修正もできるようになりました。おかげさまで担当者としてはだいぶ楽になったと感じます。

IR説明会支援|いただいた時間に、応える運営を

─ 決算説明会の運営についてはいかがですか。

戸田:自分が投資家の立場だったら、説明会はきちんと運営してほしいと思うんです。オンラインだと手軽にできる分、つい簡略に考えてしまいがちですが、わざわざ時間を割いて参加していただいている以上、たとえば通信トラブルで中断してしまえば、それだけで大変失礼にあたる。そうしたリスクまで考えると、やはり丁寧にやるべきだと考えています。


一方で、オフライン開催にこだわっても、実際にはなかなか足を運んでもらえないのが現実です。その点でも、オンライン開催におけるMutualさんの柔軟な運営にはとても助けられています。


補足:Mutualの説明会支援は、「集客」「出席者管理」「当日運営」「書き起こし・動画制作」を一気通貫でカバーしています。オンライン・オフラインどちらか、または両方の選択も可能です。書き起こしと動画は翌営業日以内に納品し、その内容をQ&Aプラットフォーム「QA Station」を通じて公開することも可能です。

IRデータベース|AI×CRMの運用基盤

─ サービスの中でも、特に使い込んでいるのがIRデータベースだそうですね。

榊原:IR データベースは、かなり活用させてもらっています。正直、なくなったらすごく困るな、というくらいには利用していますね。今のIRの運用は、これをベースに考えてやってきているので。


補足:Mutualの「IRデータベース」は、運用会社などの法人DB、ファンドマネジャーやアナリストのコンタクトDB、面談DB、議事録DBが連携したCRMを、Notionを基盤に提供するもの。AIによる議事録作成や分析機能も備えています。

榊原:「今週はどんな面談をして、どんな質問が出て、考えないといけないことは何か」といった分析もしてくれますし、アウトバウンドでのアプローチ履歴の管理、CRM的なところでもうまく活用できています。他の会社さんだと、別の基盤があって、そこにアクセスしてデータを引っ張って加工する、という形だったりすると思うんです。
でも、IRデータベースの中に全てのデータが入っているので、その場で分析や出力ができて、すごく便利だなと思って使っています。

─ 具体的には、どんな使い方をしているのでしょうか。

榊原:当社は毎月「投資家の皆様より多く寄せられた質問と回答」というものを出しているのですが、IRデータベース内のQ&Aのデータベースに入っているものをベースにドラフトを作ってもらっています。網羅性がかなり広がるので、「ここは確かに言えていなかったな」と気づいたり、チームで共有できるのもいいところです。

AI議事録機能もフル活用しています。面談の内容を文字起こしした上で、Q&A形式でデータベースに格納されるのがすごくいいと思います。対話内容が構造化された状態でデータが蓄積されることで、AIを活用して色んなことがやりやすくなっていると感じます。

投資家への能動的なアプローチ|アウトバウンドの工夫

─ 投資家との新しい接点づくりにも、IRデータベースが活きているそうですね。

榊原:会ったことのある方、ない方をリスト化して、こちらからアプローチしています。それによって毎四半期、海外投資家含め3、4件は新規の投資家様と面談が実現できています。

どんな企業におすすめか

─ 最後に、Mutualのサービスは、どんな企業に向いていると思いますか。

戸田:まず、IPO準備の会社さんには合うと思います。N-2くらいだと面談相手がまだベンチャーキャピタルが中心で、機関投資家向きではないかもしれません。ただ、N-1期やN期になると、上場を見据えて機関投資家との接点が増えていく。そこで関係を築いた投資家に、IPOのときにお世話になることも本当に多いです。うちも上場株の機関投資家さんと最初に接点を持ったのは、IPOの1年近く前でした。
こちらから働きかけないと、なかなかアクションは起きない。エンタープライズ営業に近い感覚で、資料の内容をしっかり詰めて、コンテンツを届けていく。その入り口としておすすめですね。

上場した後も、最初はみんなに関心を持ってもらおうとしますが、それを持ち続けてもらうのは、データを元にいろいろ仕掛けていかないと難しい。投資家との接点をもっと増やしていきたい、というときにもIRデータベースが使えると思います。
あと、うちはまだIR業務を担当しているのは二人がメインですが、IR担当者ががもっと多い会社だと、IRデータベースはもっと効いてくると思います。スピーカーが4〜5人いると、回答の均質性を保つために情報を透明化する必要性も出てくるので。

蓄積したデータを構造化し、AIでの活用まで踏み込めるMutualさんのIRデータベースは、こうした課題への一つの選択肢になると思います。Mutualさんのサービスは、単なる業務の外注ではなく、上場後のIR運営を支える土台として活用できていると思います。

IR運営のリアルな視点まで率直にお話しいただき、ありがとうございました!

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